今回ご紹介するのは「平成天才バカボン すすめ!バカボンズ」。名作漫画「天才バカボン」を落ちものパズルゲーム化したもの。振り切った映像だけでなく音楽も秀逸でした。
このゲームはパズル成分が10%とバカボンの世界観の成分が90%ぐらいで構成されている。赤塚不二夫先生の天才的で頭のネジが外れたようなセンスを体験できます。
早速一人プレイを始めます。すると早速違和感が。
陰鬱な音楽から始まります。最初、ゲームを間違えたかと思ってしまうぐらいのもの。いったい何が始まるのかと思いきや……。
しばらくしてレレレのおじさんの後姿、いつもの声を聴いて安心するのでした。
このパズルゲームのルールは「二つ以上並んだ同色のブロックを別の色のブロックで挟んで消す」というものです。
普段あるような同色のブロックを並べて消すというものではありません。これがまた難しい。縦横だけではなく斜めもあるため、思わぬところで消えることがよくあります。
結局あまり深く考えずに、片側に山積みにして下の方を崩して偶然の連鎖に頼るという方法にしました。ぷよぷよでも似たようなことしてしまいます(^^;。 一方敵も両側に積むだけの方法をとるキャラが多かった。
各ステージにおけるデモやOP、EDは統一性がない。最初のステージのようにホラー調であったり、ハードボイルド調、教育テレビ調なものが10ステージ分用意されている。デモとステージ音楽がそれぞれ異なっていて頭を混乱させます。
パズルゲームとしては爽快感もほとんどなく、計算して連鎖するのが非常に難しいので面白いとは言えないです。しかし、このゲームの肝は赤塚先生の天才バカボン独自の雰囲気を体験できることにあります。
映像と音楽に関しては特筆したものを有していて、一見の価値あり。なかなかの掘り出し物をしてしまったと嬉しくなった。音割れと音量の調整がよくないのが本当にもったいなく、悔やまれる。
万人向けではないけどおすすめです!(パズルゲーム部分除く)こんなゲームがあったとは、セガサターンは懐が深い!
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