1998年1月のゲーム発売前より多くのグッズが販売され、メディア展開などにより一大旋風を巻き起こした恋愛シミュレーションアドベンチャーゲーム。
1 ストーリー
幼少から転向を繰り返した主人公。ある日、一通の手紙が届く。「あなたに、会いたい……」と一言だけが記されていた。思い当たるのは全国で知り合った12人の女の子。差出人を探すための旅が始まる。
2 キャラクター
ヒロイン役の12人のうち6人は一般公募のオーディションによって選ばれました。岡田純子さん(安達妙子役)、岡本麻見さん(星野明日香役)、牧島有希さん(保坂美由紀役)、今野宏美さん(山本るりか役)、西口有香さん(七瀬優役)、鈴木麗子さん(遠藤晶役)です。
沢渡 ほのか(声:鈴木麻里子)
北海道札幌市在住。とても温厚な性格で同性の友達が多い。同年代の男性と話すのを苦手としている。少々ファザコン気味で父親の職業の影響で馬が好き。小学校5年4月~10月まで主人公と一緒の学校に通う。
小学生時代、主人公とほのかは交換日記をしていた。ある日、ほのかは思いをつづった日記を渡そうとしたが、主人公の突然の転校により渡すことはかなわなかった。
YouTube
安達 妙子(声:岡田純子)
青森県青森市在住。小学校4年生まで同じ学校に通っていた幼馴染。家事全般が得意。実家は酒屋で積極的に家業を手伝い、弟の世話もしっかり見ている。面倒見が良すぎて口うるさい印象を感じさせてしまう点が短所。小学校1年4月から4年7月まで同じ学校に。
幼馴染であった主人公と妙子は何かと周りからからかわれることが多かった。小学校時代のある日、黒板に書かれていた相合傘を見て妙子は怒りに任せ「(主人公のことは)ぜんぜん好きじゃない」と心ならずも言ってしまうのだった。
YouTube
【プレイ動画】安達妙子 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=RVPYI1boMbU
永倉 えみる(声:前田愛)
宮城県仙台市在住。喜怒哀楽の感情表現がはっきりしている女の子。独自の言葉「えみる語」を使い、語尾に「~りゅん」を付けた喋り方をする。学業はとても優秀。小学校4年8月~3月まで同じ学校に。
えみると主人公は放課後に廃校舎に忍び込んでよく遊んでいた。そこで、思い出のラムネ瓶を埋めたのだが、近々その校舎が取り壊されてしまうことを知る。
YouTube
【プレイ動画】永倉えみる ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=uAxvqdclQaY
星野 明日香(声:岡本麻見)
神奈川県横浜市在住。流行りものが大好きなミーハー娘。好奇心旺盛で常にハイテンション。現在ファミレスでバイト中。中学校2年8月~3月まで同じ学校。
中学校時代、映画に二人だけで観に行こうと明日香から誘われていた。しかし当日、明日香は高熱を出し待ち合わせ場所に遅れてしまう。そこに主人公の姿はなく、その後も主人公の転校によって映画の約束が果たされることは無かった。
※明日香はゲーム「卒業」シリーズのヒロイン達と同じ高校「清華女子高等学校」に通っているという設定があります。
YouTube
【プレイ動画】星野明日香 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=71drA5hNxMY
保坂 美由紀(声:牧島有希)
石川県金沢市在住。とても生真面目で勉強が好きな女の子。人に頼まれると断れない性格をしている。実家が呉服屋を営んでおり、進学すべきか悩んでいる。中学校2年4月~7月まで同じ学校。
中学時代、美由紀は花火大会に出かけるための反物を主人公に選んでもらっていた。しかし、浴衣は仕立て上げられず花火大会に行くことが出来なかった。そしてそのことが、今もなお心残りとなっていた。
YouTube
【プレイ動画】保坂美由紀 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=WPhJ-2rETJs
山本 るりか(声:今野宏美)
愛知県名古屋市在住。明るく親しみやすい性格で、男女問わず友達が多い。好奇心旺盛でなんにでも首を突っ込みたがる。小学校6年10月~3月まで同じ学校。
るりかと主人公は学校の先生に頼まれ、理科の資料の片づけをしていた。るりかは意地を張って重いアンモナイトの化石を一人で片付けようとして、誤って割ってしまったのだった。主人公はるりかを守るため自分が割ったと皆の前で打ち明け、そのことがずっとるりかの中で重しとなっていた。
YouTube
【プレイ動画】山本るりか ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=aZU9rEbyKeY
綾崎 若菜(声:小田美智子)
京都府京都市在住。可憐な大和撫子なお嬢様。おっとりしているが芯は強い。争いごとや暗く閉ざされた空間を苦手としている。小学校6年4月~9月まで同じ学校に。
二人は子供の頃、若菜の家の蔵の中で遊んでいたところを若菜の祖父に叱られる。若菜は罰として蔵に閉じ込められてしまう。夜中、蔵の中に忍び込んだ主人公は、若菜とオルゴールを発見したのだった。
YouTube
【プレイ動画】綾崎若菜 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=DMLRs_d7rzA
森井 夏穂(声:満仲由紀子)
大阪府大阪市在住。明るく元気なスポーツ大好き少女。陸上部に所属し、大阪では屈指のスプリンター。実家はお好み焼き屋を営んでおり、そこでバイトしている。小学校5年11月~3月まで同じ学校に。
連日リレーの代表選手として夏穂と主人公は練習していたが、急な事情により主人公はレース当日に転校することに。夏穂はその時のバトンを主人公に引き渡すことが出来なかったことを心残りにしていた。
YouTube
【プレイ動画】森井夏穂 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=OfQ1WTFZ9Zo
杉原 真奈美(声:豊嶋真千子)
香川県高松市在住。体が弱く、病弱で人と話すことを苦手としている。非常に感受性豊かで、優しい性格をしている。中学校3年4月~9月まで同じ学校に。
学校を休みがちな真奈美は小鳥の世話を通じて主人公と仲良くなった。しかし、主人公の突然の転校に意気消沈する。真奈美は自分の机に彫られた「ガンバレ」という言葉を励みに学校を通うことになる。
YouTube
【プレイ動画】杉原真奈美 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=6h1AsJvdNK4
七瀬 優(声:西口有香)
広島県広島市在住。独特な雰囲気を纏い、一人でいるのが好きなミステリアスな少女。中学校1年7月~8月まで同じ学校であったが、夏休み中であったため、同じ学校に通うことはなかった。
夏休み中に出会い、星を見て仲良くなった二人。休み明けに同じ学校に通うはずだったが新学期になっても主人公は現れることは無かった。優は学校に通うことなく転校してしまったことを知り落胆するのだった。
YouTube
【プレイ動画】七瀬優 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=BlYf4uGnou0
松岡 千恵(声:米本千珠)
福岡県福岡市在住。性格は気が強く意地っ張りな部分がある。ロックバンドを組んでおり、プロを目指している。中学校3年10月~3月まで同じ学校に。
中学生時代、千恵と一緒にバンドを組み謝恩会用に楽曲を練習していた。謝恩会当日に無事演奏は完了したものの、千恵が主人公のために作った楽曲はされることはなかった。
YouTube
【プレイ動画】松岡千恵 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=y08Ld4lcaVc
遠藤 晶(声:鈴木麗子)
長崎県長崎市在住。小さい頃からバイオリンを習っていて、大会でも入賞するなど実力はかなりのもの。垢抜けた性格で時折信じられないような行動をとる。中学校1年9月~3月まで主人公と同じ学校。
中学時代に晶はコンクールを見届けて欲しいと頼む。しかし主人公はコンクールに行くことが出来ず演奏を聴くことが出来なかった。晶はいつか主人公のためだけにバイオリンを弾きたいというのだった。
YouTube
【プレイ動画】遠藤晶 ダイジェスト版
https://www.youtube.com/watch?v=qDcMgJjcJQ8
3 システム
旅立ち・出会い
女の子との出会いやイベントによって、移動やアルバイトをするための最大行動ポイントが貯まります。さらに、ベストエンドを観るためには最低6人同時に攻略を進めなければならないゲームシステムとなっています。
親密度・せつなさ度
ハートの大きさが親密度、ハートの色がせつなさ度を表します。せつなさ度が限界を超えるとせつなさ炸裂となり親密度が下がっていきます。
別れ
出会った女の子と別れることもできます。そして、別れた女の子は2度と攻略対象にならずゲームは進行します。
4 セカンドウインドウ
センチメンタルグラフィティの初回限定特典として「センチメンタルグラフィティ セカンドウィンドウ」が同梱されています。
また、セガサターンにムービーカード等を取り付けていると本編ディスクより高画質なMPEG版のオープニングムービーを鑑賞できます。
これは本作発売前のファンディスク「センチメンタルグラフィティ ファーストウィンドウ」の内容をさらに改良したものになっていて、「デジタルイラスト集」「声優コメント」「声優ムービー」から成っています。
5 広告等
センチメンタルグラフィティはゲーム発売前に非常に多くのグッズが発売されて売り上げも好調で、ゲームに対する期待はとても高いものでした。
6 二十周年プロジェクト
2018年は1998年1月22日の同作の発売から20周年となる年であり、クラウドファンディングのを利用して開催資金を募り、2019年1月19日にイベントが行われました。
クラウドファンディング開始9分で目標額1,000万円を達成し、最終的に支援人数2,316人、総額34,701,700円の支援を集めた。(ウィキペディアより)
7 概要
YouTube
【OP】SS センチメンタルグラフィティ オープニング(高画質版)
発売日:1998年1月22日
開発:NECインターチャネル
販売:NECインターチャネル
ジャンル:シミュレーションアドベンチャー
ランキング:594/945位(セガサターンマガジンより)
発売前の盛り上がりに対して、発売後からゲームの色々な問題点から評価を下げてしまったと一般的に言われているね。
感じたのはゲームシステムとキャラへの思い入れとの相性の悪さだよ。一人づつ思い入れを持ってプレイしたい場合でも、ベストエンドのためには最低6人同時に攻略を進めなければならず、「せつなさ炸裂」という爆弾処理もしなければならないなど、落ち着いてプレイしづらかったかな。
販売前から雑誌での連載を追っていた身としては実際にゲームとして触れられるのが嬉しくて、それだけで大満足でした。
アニメ「センチメンタルジャーニー」は主人公と再会する前のヒロインを描いたオムニバス形式のアニメ。丁寧に造られていて佳作の出来。全話好きですが特に優と明日香を主役とした3話と8話が素晴らしい。
Twitter YouTube