1991年にシリーズ最初の作品「ラングリッサー」がメガドライブで発売されました。「ラングリッサーⅤ」は聖剣ラングリッサーをめぐる幾世代にもわたる壮大な物語のフィナーレです。
ラングリッサーシリーズの全てのキャラクターデザインを担当したうるし原智志氏による美麗なキャラクター達が物語をより一層盛り上げます。
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1 ストーリー
魔導研究所の培養槽から目覚めたシグマはラムダに出会った。その後、自分達を捕獲に現れたレインフォルス達の攻撃を受ける。無事逃亡したシグマ達はマスターであるギザロフの下へ目指すのだった。
※ラングリッサーシリーズは今作のⅤで終了(外伝扱いのDCで発売された「ラングリッサーミレニアム」除く)ですが、時系列は3→1→2(デア・ラングリッサー)→4→5となります。4と5は時系列的にほぼ同時期になっています。
2 キャラクター
シグマ(声:緑川光)
ギザロフにより生み出された人造兵。目覚めたばかりでこの世界に関する記憶をほとんど持っていない。戦いを重ねていくうちに周囲を引っ張る存在へと成長していく。
ラムダ(声:皆口裕子)
シグマと同様のギザロフに改造された人造兵。魔力キャパシティを増大させる実験で生み出された。感情が欠如しており、淡々とした口調で冷たい印象を与える。
クラレット(声:川上とも子)
故郷を魔族から救ってもらうため、伝説の魔術師ジェシカを追ってエルサリア大陸から渡ってきた少女。正義感はあるが、ちょっとわがままで他力本願なところがタマにキズ。
アルフレッド(声:岩永哲哉)
レーゲンスブルク連邦レイノルズ地方領主の次男。父親の病気を治す薬を探すために旅をしている。当初は気弱な面が目立っていたが、周囲の成長とともに自分自身も成長していく。
ブレンダ(声:富沢美智恵 )
女ばかりの傭兵団を率いる団長。何か目的があってシグマ達に接近し仲間となる。責任感が強く、面倒見が良い性格をしている。
ランフォード(声:安井邦彦)
レーゲンスブルク連邦王国の軍人。前作「ラングリッサーⅣ」にも登場している。父親のランベルトからは理由も不明な状態で勘当されている。
エミリー(声:満仲由紀子)
ランフォードの副官。ランフォードとは恋人関係にある。
マクレーン(声:神谷浩史)
ギザロフの改造を受けた戦士。ジェシカに思いを寄せている。
ジェシカ(声:前田愛)
聖剣ラングリッサーの秘密を知る魔術師。転生の秘法を使って千年以上生き続けている。
ギザロフ(声:柴田秀勝)
大いなる野望を持つ、レーゲンスブルク連邦元帥。人造兵であるシグマ達を作り、彼らの主人でもある。
レインフォルス(声:速水奨)
レーゲンスブルク連邦ロシュフォール地方の領主。ギザロフの研究を知り、研究所を急襲する。主人公達、人造兵である素体を執拗に狙う。
3 印象的なシーン(ネタバレあり)
今ゲームのヒロインである3人娘を中心にご紹介します。
ラムダ
ラムダはシグマと同様にギザロフに造られた人造兵で、当初はシグマに対し、無機質で感情のない対応をとっていた。そしてラムダと同様に改造された以前の記憶が無い。
一緒に危機を乗り越えるうちに、次第に打ち解けていく。
偶然訪れた村で、見覚えのある景色を発見し何かを思い出しそうになります。
ラムダはマクレーンからの話でショックを受け、記憶をとり戻した時にラムダである自分がいなくなる可能性に恐怖する。その後、シグマはラムダを優しく諭し二人はともに進んでいくことを決意する。
大魔術師ジェシカの魔法によりラムダは記憶を取り戻す。ラムダであったころの記憶もしっかり残っており、安堵する。シグマの提案により本名より「マリー」と呼ばれることに。
クラレット
クラレットの初登場は、病気の父を治すための薬を探しているアルフレッドに、携行している大陸産の薬を譲渡するシーン。そしてこの渡した薬が誤解を引き起こして大騒動となるのだった。
しばらくアルフレッドと一緒に旅をしていたが、道中シグマの顔を発見した途端に動揺しだし、アルフレッドを置いて戦闘中に一人で逃亡してしまう。
クラレットは実は隣の大陸の王女であった。そして、シグマを見て動揺したのは、国王であった父を殺した犯人がシグマであり、クラレットは以前に仇をとっていたからであった。
クラレットが隣の大陸からやってきたのは、自国が魔物に襲われるのを防ぐためにジェシカの助力を得るためであった。しかし、クラレットの主体性のない態度にジェシカはたしなめ、力を貸すことはなかった。
シグマ達と共に難題に立ち向かい、自国の国民と接していくうちにクラレットは成長していった。そして、クラレットは王政を廃止し共和制への道を開いていくことを決意するのだった。
YouTube
ラングリッサーⅤ ラムダ名シーン集
https://www.youtube.com/watch?v=lwmbL0IRdbY
ブレンダ
シグマ達が敵に襲われているところを傭兵団の団長ブレンダが助力してくれる。
ブレンダがシグマ達と共に行動するのは、聖剣ラングリッサーと邪剣アルハザードを手に入れるためであった。
ブレンダはかつてレインフォルスに対し好意を抱いていた。しかし、レインフォルスによって村を破壊され両親を含む村人が全滅し、仇を討つために長い旅に出るのだった。
ブレンダはクリムゾランダーという、月に住んでいた労働階級の末裔であった。そしてエルハザードやアルハザードは月の人類による超科学によって作られた代物であることが判明する。
YouTube
ラングリッサーⅤ ブレンダ名シーン集
https://www.youtube.com/watch?v=qDQcHhnsYYk
4 システム
キャラメイキング
シリーズおなじみのキャラクターメイキング。数々の質問に回答し、その結果によりステータス、クラスチェンジ後の職種等が決まります。
戦闘システム
戦闘はターン性ではなく行動メーターにより敵味方入り乱れて順次行動します。傭兵や召喚獣を用いて職業クラスを意識しながら戦闘を行います。
ヒロインシステム
ストーリーでの選択肢、フィールドでの行動によりヒロインの好感度が上下します。対象ヒロインはラムダ、クラレット、ブレンダの三人となっています。
5 広告等
6 概要
発売日:1998年6月18日
開発:キャリアソフト
販売:日本コンピュータシステム
ジャンル:シミュレーションロープレ
ランキング:10/945位(セガサターンマガジンより)
YouTube
ラングリッサーⅤ エンディング
https://www.youtube.com/watch?v=C-eo0D_V6F0
【プレイ動画】ラングリッサーⅤ(1/3)
https://www.youtube.com/watch?v=QoyWGCCWtGk
【プレイ動画】ラングリッサーⅤ(2/3)
https://www.youtube.com/watch?v=idV–cQg1qw
【プレイ動画】ラングリッサーⅤ(3/3)
https://www.youtube.com/watch?v=97XFdcpFTL8
やはりうるし原氏によるキャラクターが何といっても魅力的。難易度もそこそこ高くやりごたえバッチリで、ストーリーも良質なファンタジー小説を読んでいるかのよう。サターンのゲームの中でも特筆すべき出来です。ちょこちょこバグがあったのが惜しかった。おススメです!
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