「ゼビウス」「ドルアーガの塔」の遠藤雅伸氏を制作総指揮に迎え、美術監督に「重戦機エルガイム」「ファイブスター物語」の永野護氏を擁した、名作になりそうな雰囲気だったロマンスロールプレイングゲーム。
1 ストーリー
ヘンリーは貴婦人をめぐって不義密通、賭博横領により訴えられた。ヘンリーに下された判決は「公開斬首」。ヘンリーへの刑の執行の間際、コーリン王女の計らいによって命を救われたのだった。
2 キャラクター
ヘンリー・チェイサー・ビンセント
公爵家の若き主。4歳で両親と死別し叔父の下で育てられた。10歳で家を飛び出し、数々の女性の下で放蕩生活を送ることになる。18歳の時の女性トラブルが原因で斬首刑を宣告される。
コーリン・ド・ベネルックス
16歳の王女。野に親しみ、自然の声を聴くことができる。父である国王が常によそよそしいことに壁を感じ悩んでいる。斬首刑に処されそうであったヘンリーを救う。
3 システム
戦闘
制作総指揮の遠藤氏がゲーム誌のインタビューで述べていた通り、RPG初心者でもすぐ理解できるような仕様になっています。ただ、シンプルすぎて張り合いがなく、動きも凡庸で楽しむことは難しい。
会話
村人等の会話には永野護氏のイラストが使われているのだろうか。17世紀ヨーロッパをイメージした舞台に生きる人々や、異世界の妖精たちのイラストがふんだんに使われていて雰囲気を盛り上げる。
4 印象的なシーン
旅立ち
54歳の商人セゴーはコーリン王女へプロポーズするが、すげなく断られる。そこで、セゴーはコーリンを拉致したのだった。ヘンリーは命を救われたコーリンを助け出すため旅立つのだった。
エンカウント
時折、敵とのエンカウント率が異常に高くなってプレイヤーの意欲をごりごりと削いでいく。これで戦闘がある程度楽しいものであったら良かったのだけれでも。
エンディング
精霊ウンディーネの娘であることが判明したコーリンは、どう生きていくかを迷い嘆く。ヘンリーは「忘れ草」によってヘンリー自身のことを忘れさせようとするが、誤って「惚れ草」を使ってしまう。
5 広告等
6 概要
発売日:1996年12月20日
開発:ゲームスタジオ
販売:ゲームスタジオ
ジャンル:ロープレ
ランキング:877/945位(セガサターンマガジンより)
【ゆっくり解説】エアーズアドベンチャー
https://www.youtube.com/watch?v=bSvCkZ6Ah7g
音楽や村人のイラストなどファンタジー感ある部分、主人公の尖った設定はとても良かったね。それ以外の部分、RPGとして楽しむために必要な戦闘や演出が色々と物足りなくて残念に思ったよ。
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